このごろ

2006年1月27日
 会社でもらった中国土産と思しきチョコレートは、どこか風呂屋の匂いがした。いつも水がたまっている匂い。食べたら歯にしみるほど甘かった。

 通勤途中、道路端の霜柱を踏んでみた。サクサクとホロホロと足裏に崩れる感触は、子供の頃と変わらなかった。あっちもこっちもと踏んでいると、思わぬ時間を食ってしまう。

「金スマ波乱万丈」
 最大の悲しみは来週に持ち越される。
 去年の1月、母は末期の膵頭ガンと診断された。余命2ヶ月と言われ、半年を生きて7月に逝った。
 告知はしなかった。嘘をつくのは少しも辛くなかった。次から次へとでまかせが口をついてでる。後ろめたさもない。自分の嘘にわたしが救われたかったのかもしれない。

 来週も見るだろう。来週こそ見なければ。悲しみもまた、思い出なのだ。

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