spring in blue 青の春

2006年2月16日
高校時代、こんな詩を書いていた。

「ふらいと 1」

どこまで行けば 良いのだろう
からだはまるで 棒のようだ
目をそらして 何かをはき出すみたいに
あんなに 高く高く手をのばしているのに
かげろうがあるだろう?
たくさん
人たちのまわりにあるのだろう
ゆらいだ空気が あがって行くんだ
空へ
僕は歩いたままだし
ひきちぎれるほど
からだを空にむけよう
粉々にくだけて 散ってしまおう
もどれなくても
良いのだから


「願いごとは」

わたしは
深い水の底に沈んだ
一片の魚だ
永遠は
ヤミだよ
空は 青いかい
海は 広いかい
風は 飛ぶのかい
この
はいいろのからだが
はやく
腐ってしまえばいい
まとわりつく水に
とけてしまいたいのだ
自由に
なれるのかも知れない
みじめさの中にある
やすらぎを
むさぼることが
できるのかも知れない
わたしの
願いは
こんなちっぽけであるのに
かなえられる
こともない

ほぼ、こんな調子。どんな高校生だったかよく分かる。
唯一、明るい詩。

「爪」

爪は 薄い貝の殻に似ている
そのひとのために きょう
淡い花の色に染めてみる

書きかけの詩。

「あなたへ」

枯れ葉はみんな散りつくした
北風の中は寒いのですか
陽が落ちるのはかなしいと
だれかに話したことはあったけれど
凍った道は埃もたてず
子供が自転車で通り過ぎた

この続きをどうしても思いつかない。
少し寒いままの春。

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