猿酒

2006年8月3日
 バナナを食べようと持ち上げたら、ぐんにゃりとしていた。皮をむいたら身が透き通って、アルコールっぽい匂いがする。今日はどうにか固体を保っていたが、明日はゲル状になっただろう。香酢をかけて食べたら、いつもよりおいしかった。
 アルコールの匂いといえば、子供の頃読んだ白土三平のマンガに「猿酒」なるものが登場していた。木の穴に猿が木の実をため込んだまま忘れてしまい、自然発酵したものだ。本当にそういうものがあるのかどうかは分からないが、あのバナナは放っておいたら発酵してバナナ酒になっていたかも知れない。あるいは、わたしの部屋のどこかで、忘れられた何かが発酵して、得体の知れない酒になりつつあるのかも知れない。

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