朝っぱら広島から帰り、午後は有楽町で「この子たちの夏」を観る。元気だな、わたし。帰りの電車内で「戦争で死ぬ、ということ(島本慈子)」を読み、日本も原爆製造に手を出していて、さらに広島への原爆投下以前に新聞上や大衆雑誌に「原子爆弾」の名前が出ていたことを知り、己の無知を恥じつつ帰宅すると、ポストに一葉の葉書が。
 「最終訴訟通知書」。まず、そう印字されている。その下にこれも赤字で管理番号なるものが。内容は、あなたの利用した通販会社が、度重なる催促にあなたが応じないので訴訟を起こした。後日裁判所から出廷命令通知が届くから指示に従え。そして、これがキモと思われるが、取り消しを希望するなら当事務局まで連絡をよこせ。
 連絡したよ。ネットで消費者センターを検索して市内の相談窓口に。やはり絶対に連絡をするなということだった。今のところ相手が持っている情報は、わたしの住所と氏名だけだが、連絡によって新たな情報を引き出される恐れがあるとのこと。証拠のために葉書を保管して、あとは無視すること。万が一裁判所から通知が来たら(その場合必ず内容証明等での通知であり、通常の封書や葉書では来ない)自分で裁判所の電話番号を調べて連絡すること。心しておこう。
 心配なのでもう少し調べてみたら、東京都が公開している架空請求事業者の名簿に、その名前があった。住所や期日が違っているが、文面はそっくりそのままの葉書も。やはり何もかも嘘っぱちだったのだ。お・の・れ〜
 しかし、自分が架空請求の対象になるとは思ってもみなかった。詐欺など他人事と高をくくっていた考えの甘さを痛感した。今回はわずかながらも事前に情報を得ていたので事なきを得たが、何も知らなかったらと思うとゾッとする。落とし穴が足元にある。そう疑いながら暮らさなければならない社会というのも、息苦しいが。

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