『映画の日』なので、一念発起して出かける。
「Tokko―特攻―」と「ヒロシマナガサキ」を見る。

 特攻隊の映画を撮る人たちは、誰の言葉を聴いているのだろう。生き残った4人の元特攻隊員は、国のためとも愛する人のためとも言わなかった。
 優秀なパイロットを爆弾代わりに使う。やがて人数が足りなくなると、編隊も組めない新兵までかり出す。この戦争は負ける。そう気付いていた。それでも飛んだ。
 他にどんな未来もなかったからだ。「死」しか与えられない未来。愚かな指導者が、愚行のつけを「死」で埋め合わせしようとする。

 戦争で死ぬことを美化するな。

 長崎の被爆者、下平作江さんは妹さんと2人だけ生き残った。その妹さんも、自ら命を絶った。

「わたしたち人間にはギリギリの時に、死ぬ勇気と生きる勇気と二つ並べられるんじゃないかなと。妹は残念ながら死ぬ勇気を選んだんですけれども、私は生きる勇気を選びました。ならばひとりぼっちでもいい、生きていこう、生きる勇気を選びました」

 平和の時代を生きる者は、この強さに報いることを、忘れてはならないのではないか。

 ※「ヒロシマナガサキ」パンフレットより引用

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