朝目が覚めたら、昨日よりビックリなことが。

 メガネがない。メガネ、どこ?

 いつも枕の右に置いておく。でも、昨日はかけたまま寝転んでしまったような。
 
 潰してないかっ!?
 布団の中にはない。
 賭け布団の上。
 ない。
 よれよれのパジャマの下(服着たまま寝ていた)。
 ない。
 布団の周り。
 ない。
 テーブルの上。
 ない。
 念のために、洗面所。
 ない。
 

 メガネがないと、日常生活が無事に送れない。近視で乱視で老眼。遠くも近くも見えない。テレビの画面もパソコンのモニターも見えない。階段を下りるとき、足を置いた場所が見えない。道路がぼやける。目に入るあらゆるものに輪郭がない。
 それに、メガネは高い。わたしの持っているものの中で、一番お金をかけている。

 とにかく探す。同じところを懲りずに探す。ピアスじゃあるまいし、あんな大きいものが何故分からない。

 畳に、布団に、顔をこすり付けるようにして探す。

 あったあ。布団のふちに。

 目立たないデザインのメガネは、目立たなかった。
 職場で足がかゆくなったので、ハイソックスを下ろしてみてビックリ。表皮がカサカサ、白くひび割れて粉を吹いている。まだ冬の前だというのに。今からこんなんでどーする。A子さんにハンドクリームを貰って塗り込んだら、あっという間にツルツルさ。ボディミルクより効くかも。この冬はあれにしよう。

 福岡県で中2の男子生徒を自殺に追いやった連中が、その後も他の生徒にいじめをしていたそうな。
 学校や家庭のことを言う前に、誰かそいつらに言ってやれよ。

「お前ら、人殺しだ」

 人を殺した以上、それなりの人生がこの先待っているって。

月、新しく

2006年11月1日
 朝、靴をおろす。

「夜に靴をおろすものではない」

 わたしは、霊能者と呼ばれる人びとを鼻で笑う人間だが、この手のいいつけは守る。

「玄関とトイレの汚い家は、運気が逃げてゆく」

 と、これは松居一世さんがよく口にしている。別に彼女ではなくても、父も言っていた。
「玄関とトイレの汚い家は栄えない」
 これは、家の身だしなみをたしなめるためだろう。損得を絡めたほうが実行しやすいので、運気の何のといっているのではないか。家が汚れていても気にしない人間が、エチケットだのマナーだので、重い尻あげるとは思えない。かくいうわたしも、だ。

 誰も家にはあげない。もともとパーソナルスペースは限りなく広いほうだ。自分のテリトリーに他者が入るのはストレスになる。でも、今はそれだけではない。自分でも家の惨状こそストレスだと感じている。だって、帰りたくないときがあるもん。

 前月と同じ、今月の始まりだった。

花屋の店先に

2006年10月31日
 猫がくつろいでいた。気のいい猫はさわり放題。ふかふかふくふく、しあわせの手ざわり。特にのどから胸にかけての毛は極上だ。手にゆだねた頭の重さに、命の切なさを思う。

 朝植えたいとすいせんの球根を植え直す。気に入った鉢が見つからなかったので、100円ショップで小さめのどんぶりを買い、底に穴を開けて手作りした世界に一つだけの鉢から、家にあった大量生産のテラコッタに移した。やっぱり土の量が不安。多肉植物は少しの土でも大丈夫。それで余計に普通の植物に必要な土の量が分からない。とにかく無事に芽が出てほしい。

 日曜の朝以来、風呂に入って(シャワーだけだが)垢まみれから逃れる。日曜の前は、土曜日。前日ではなく前の週の。
 最近、入浴するのに固い決意が必要になった。もともと風呂は好きではない。マンションのまん前に銭湯があった頃は良かったなあ。

無為を考える

2006年10月30日
 会社を休む。先週も休んだ。月曜日になると会社に行けない。
 夕方、医者に行く。各停の車輌に乗り換えるのを忘れ、終点まで行ってしまった。どうしようもない時は、一事が万事こんなだ。

 通院のたびに考える。往復800円以上かけて1、2分医者と話をする。これはわたしにとって、どれほど有意義なことなのだろうか。

肉は離れていない

2006年10月29日
 気が付くと、太ももが痛い。ダビングしている間、変な座り方をいていたせいか。いや、待てよ。
 昨日、新聞店の回収日だった。たまっていた古新聞の一部を、マンションの5階から1階まで、エレベーターがないので階段で運んだ。5、6回往復した。
 もし、引っ越す機会があったら、絶対にエレベーターつきの所にしようと、決意も新たにしたのだった。
「サムガ」
 短いけれど、アナウンサー研修。講師のアナウンサーが、落ち着いた声で安心した。どうもテレビで見かける女子アナと呼ばれる人たちの高い声が好きになれない。緊迫したニュース原稿を読むのに必要なのは、容姿ではなくまず声でしょ。今日のアナウンサーは、原稿を読んで鍛えてきた人だと思う。そういう人が講師でよかった。
 ボイストレーニングに失敗したのが、よほど堪えているよう。何度も話をしている。6ヶ月もレッスンして効果がなかったというのは、先生の教え方がよほど中居くんに合わなかったのだろう。耳鼻科に行くように言うほど、中居くんは変化しなかったんだ。どんな言い方をしたのかは分からないが、自分の指導力のなさを棚に上げているのか、心配しているのか、両方とも考えられる。大音量の騒音の中では自分が何を言っているのか分からない。自分の声が聞こえないからだ。声をコントロールできない中居くんを、聴力に問題があるのではと考えたのかも知れない。でも、中居くんの耳には問題はないと思うんだけど。彼に合ったトレーニング方法がみつかれば、目を見張るように良くなると思う。
 それにしても、あの発声は苦しい。オットセイが縊り殺されているようだ。聞いているほうの喉が痛くなる。確かに通る声なのに。もったいない。
 顎を上げない。喉を開く。ホースから水が流れ出るような感じ。どう言ったらいいだろう。
 中居くんは歯並びもいいし、声も通る。訓練がうまくいったら、司会ももっと魅力的になれる。イチローが仰木監督や河村コーチに出合ったように、中居くんも素晴らしい指導者に出会えますように。彼が進化を求めている今。
 

燃えろ、札幌

2006年10月25日
 ザッピングしてスポーツニュースを見ていたら、突如中居くんのお姿が。日本シリーズのリポートをしている。場所はスタジオだが、札幌のようだ。
 行ったんだね、札幌。願ってもない楽しい仕事だろうな。目がキラキラ。「おれ、もっと見てえ」と顔に書いてある。野球大好きオーラがまぶしい。

 人で埋め尽くされたスタンド。パ・リーグファンが夢見てやまない光景。それが現実のものとなった。すごいぞ、ファイターズ。地道な営業努力が形になりつつある。地元のファンを大切にして、根を張ってくれ。
 津軽海峡を渡れ! チャンピオンフラッグ。

待っていたもの

2006年10月24日
 いとすいせんの球根が届いた。
 いとすいせん、イトズイセン、キズイセン、芳香スイセン、糸葉水仙。浅めの鉢に植えよう。花期は4月。春の香り、可憐な姿、息づく命。大切に育てよう。

兆し

2006年10月23日
 仕事を休んでただ眠る。
 風呂に入らなければ、明日も会社に行けない。この前、いつ風呂に入ったのかも分からない。

 頭を洗うと、髪がごっそり抜けた。手の中に、罰の束。

その先に何もない

2006年10月22日
 午後2じ37分にマンガ喫茶に入って、出たのは11時だった。
「医龍」と「Dr.コトー診療所」をあるだけ読む。しなければならないことを全て放っておいて、読む。
 家に帰りたくない。虚構の世界に逃げたままでいたい。雨が降っている。おかあちゃん、帰りたくない。

 少し、泣いた。
「サムガ」を聞いて。肉離れやライブやリハビリの話を聞いて、あれこれあるのだなと新たに思ったり。でも、胡乱なじいさんばあさんに祓ってもらったというのが一番ショックだ。そこまで追い詰められていたとは。そもそもこんな胡散臭い話ははなから信じない中居くんだが、今回は断りきれない人に勧められてのことだと思いたい。信じちゃいないと信じたい。

 死人に口なし。死者を商売にする輩をどうして信用できようか。命を冒涜してるではないか。死者が生者に障ることなどできるはずがない。幸も不幸も生きているものが作り出す。災いを他者のせいにしたり、ましてこの世にいないもののせいにして、解決を求めるような愚かなことを、中居くんにはしてほしくない。

「砂の器」のテーマ。宿命とは、生と死を繰り返す生命に刻まれた記録だ。自分以外に因を求めてはいけない。彼の災厄は、彼以外に原因はない。だから、彼以外に解決もできない。深く自分を見つめろ、中居正広。あなたはそれができるほどに、賢明なはずだ。

 かつて墓だった場所を知らずに踏んで、憑かれちゃった。笑えるほどに腹が立つ。

今は、新しげな建物のえっと見える
この川辺りの町全部が
昔は
大けい一つの墓場でしたけえ
今は車のえっと走っとる
この道の下で
うじ虫の湧いて死んで行った
母を焼いた思い出につき刺されて
息子がひていじゅう
つくなんで おりますけえ

ほいじゃけえ

今、広島を歩く人々よ
どうぞ いついきしづかァに
こころして歩いて つかァさい
それにまだ病院にゃあ
えっと火傷を負うた人も
寝とってじゃし

今もどこかで
指のいがんだ ふうのわりい人や
黒髪で いなげな頬のひきつりを
かくしとった人が
死んで行きよるかもしれんのじゃけえ

ほいじゃけえ

広島を訪れる人びとよ
この町を歩くときにァ
どうぞ いついきしづかァに
こころして
歩いて行ってつかァさいや……
のう……

「しづかに歩いてつかあさい/水野潤一」


 戦争や病気や飢饉や事故や災害。あらゆるところで人は死んできた。どこを歩いたって、死体の上だ。それを祟ったりするほど、死者は愚かではない。

秋なのに、青

2006年10月19日
「食わず嫌い王」を横目で見ていた。ツヨポンは30代になってからのほうが体調がいいそうだ。運動をしたり、自己管理に気をつけるようになったとか。タカさんが「それ、ナカイマサヒロに言ってやってよ」。
 言ってほしいけど、左右の耳を通り過ぎるだけのような気がする。これまでだって病気や怪我で痛い目にあって、周りにも迷惑をかけているのに、改善を図ってはいないようだし。それとも、努力しているのに結果が出ないのか。曲がったツムジとヘソが、それを口にするのを阻んでいるのか。
 でも、正しく健康に気をつけていたら、今のみてくれにはならないと思う。気をつけていてあの様子だとしたら、それこそ病気ではないか。

 なんかもう、この人は心配する価値がないのではと思い始めている。そんなことを考える自分も嫌いだ。

今日も青空

2006年10月18日
 パンツ、裏おもてにはいてた。
 会社で気が付いた。
 セキュリティソフトとDVDディスクを買いに行く。
 そういえば弟がパソコンを買ってどのくらいたったかな。やめとけと言ったのに中古を買って、地元のプロバイダに頼んでネットとケーブルTVに繋いでもらったそうだ。
「で、セキュリティは?」
「さあ?」
「さあ!?」
 プロバイダのサービスがあるのかも知れないが、それも確認しないようでは、ローカルで使ったほうがよいのでは。
 日々、どこからともなく送られてくる迷惑メール程度でも、ネットって怖いなと思うのだけど。

くちびる寒し

2006年10月14日
「サムガ」を聞いてほっとする。声だけだから。

 前衛的なのかどうかも理解できない髪の色や、むくんだ顔や、首と一体化した顎や、汚れにしか見えない髭や、だぶついた体は、不細工とか何とかよりすさんで見えて神経がざわつく。
 生活が、中居正広という人間がすさんで見える。

 書いてて泣きたくなってきた。

初めてオフィス

2006年10月13日
 初めて本社へ行く。
 最寄駅は知っていても、道順が分からない。外部向けHPで調べたら、いっそ清々しいほど不親切で分かりづらい。ぶつぶつ呪いの言葉を吐いていると、何でも持っているサトーくんが、詳しい地図をくれた。丁寧に道しるべの矢印まで記入してある。わたしは壊滅的な方向音痴なので、それでも不安がっていると、S崎氏が「大丈夫。近づいたら空気が重くなるから」。

 このように、本社行きは忌み嫌われている。
 本社へ異動は、もっと嫌がられている。

 如何なるものか、ちょっとワクワクしていた。
 1.皆、首から認識票を下げている。
   そんなものTVや写真でしか見たことがない。
 2.受付にちゃんと人がいる。
   かつて日産の本社に連れて行ってもらって以来だ。
 3.外部の人は、いちいちインターホンでお伺いを立てなければならない。
   セキュリティーってこういうことね。

 4.男性はネクタイ着用。
   これは、あらかじめ知っていた。

 事務所ではなく、オフィス。いや、肩がこる。わたしのいる事業所は、名札だし、受付はセルフサービスだし、業者は出入りほぼ自由だし(問題ではあるが)常時ネクタイ着用なんて営業の連中くらいだし。悪く言えばぞろっぺい、よく言えば自由。本社勤務の人たちにも、数年前はここにいた人もいるのに、どういう経緯でああいう空気ができ上がったのだろう。

 時たま大型プレスの振動がないといやなの。ガラス越しに10トンフォークの通るのが見えないといやなの。

「ありがとう」

2006年10月12日
 駅前のCDショップで買った。ネットで本と一緒に注文しようかと思っていたのだが、どうせ帰り道だしと寄ってみた。
 予備知識が全くなかった。レジ近くの新しいCDのコーナーにそれを見つけて「あ、マッキッキーだ」。「Dear WOMAN」は真っ赤かっかで「ありがとう」が真黄っき。次は真っ青か緑か、などと考えていたら、すいっと横に来たお兄さんがすいっと黄色いCDを1枚手に取ると、すいっとレジに持っていった。「あ、出てる。買うベ」そんな感じ。
 同性があたりまえにCDを買っていくスマップ。なんだか嬉しい。誇らしい気分。いい気持ち。

 ネットで買わなくてよかった。お兄さん、ありがとう。
 勤務先のカレンダーが祝祭日関係なしだと、世間並みではないような寂しさを感じてしまう。
 そんなわけなので、午後休を取ってオフ会へ行く。カラオケボックスで十数名が何も歌わず、ひたすら中居話に没頭する。充実している。今、わたしの人生は充実している。ヨロコビに浸ること数時間。わたしともう一方、チケット無しのふたりを除き、みなさん東京ドームへ。暮れかかり、高く澄んだ空を見上げれば、都会の喧騒の中に寂しさを思う。

 ああ、ドームへ入りてー!

 帰宅し、ネムネムなのに「古畑vsSMAP」を見てしまう。以外にも、少しだけライブの気分を味わえた。以前に見たときにはそんなこと思わなかったのに。今年、初めてライブに行ったからだ。実感というものを、改めて知った。
 
 どんな理由があっても、殺人を容認できない。彼らの行動は間違っていた。一生分の知恵を五人で搾り出して、殺さずに解決する方法を見つけ出さなければならなかった。共に手を汚す友情ではなく、誰も手を汚さず傷つけない友情があったはずだ。
 若さは戻る道を用意せず、まっすぐ疾走する。もし今、同じようなシチュエーションでドラマを作ったら、もっと違った解決へと導かれるだろう。おとなになった彼らは、重ねた経験の分思慮深く、細密になっているはずだ。誰も人が死なない、殺人を回避するサスペンスがあってもいいじゃないか。
 今となっては夢のように豪華なドラマ。実現した日にゃ、泣くな。

 三谷さんが、中居くんにシナリオのチェックを頼んだとき、中居くんが木村くんを「拓哉」と呼ぶセリフがあり、「いや、これはちょっと」と、直してもらったと、サムガか何かで聞いたことがある。
 上ふたりが「拓哉」とも「正広」とも呼ばない。この距離感が、スマップなのだと思う。

過ちのかたち

2006年10月7日
 休日をいいことに寝坊して、脳がとろとろ状態でふとテーブルを見たら、食いかけの裂けるチーズが干からびて横たわっていた。
 昨日の夜に一くち二くち食べて、パソコン立ち上げてそのまま忘れた。無残なチーズは、わたしの脳の状態を暗示しているかのようだ。

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