早朝に雷鳴が轟く。しばし降って、出勤時にはやむ。垂れ込めた雲の上の空は、高くなったろうか。

　満月なのに。
　皆既月食なのに。

「ほんとうにあった怖い話特別編」
　携帯サイトで素性の分からない者同士が、たまたま通りかかった女性を拉致し、わずかな金を奪って殺し、遺体を捨てた。自首した男の言い分は「死刑になりたくなかった」。

　現実の人間の所業が、一番怖い。

　昨日からマンガ喫茶で15時間過ごして、朝間だきの5時前に帰宅。夏休み明けの出勤日。

　欽ちゃんは無事にゴールしたそうだ。いつか犠牲者が出るかもしれないと、胆の冷える思いがする。誰かが彼岸まで行ってしまったら、この企画はなくなるのだろうか。

　給与明細の住民税の決定額を見たら、去年の3．7倍だった。
　新聞などで見聞きはしていたが、わが身に降りかかってみると、怒り過ぎて嗤ってしまう。

　朝、鏡を見たら、顔に枕のシワのあとがくっきりと付いていた。哀しい。A子さんに貰ったさとう錦をたらふく食べて、立ち直る。

　数日振りに日差しが戻った。でもまあ、雨でもいいやと思う。梅雨なんだから。テレビで貯水率0．7パーセントのダムの映像を見てしまっては、雨が降ると心底ホッとする。蛇口からふんだんに水が出るのは、当たり前でなくならないように。水は無限ではないのだと、干上がったダムの底があえいでいた。

　誕生日が嬉しかったのは、いつまでだっただろう。
　誕生日から目をそらし始めたのは、いつからだろう。

　耕治人の小説を読めば、年をとることはただ哀しいばかりに思えてしまう。『天井から降る哀しい音』は、認知症を患いながらなお台所に立っては、鍋を焦がす妻のために取り付けられた、火災報知器の警報音だ。
　そんな音は、聞きたくない。


　地人会から『この子たちの夏』の公演案内が届いた。夏がそこまで来ている。

　昨日は帰宅してから、食事をしたのと「バンビ〜ノ！」を見たのは憶えているが、他の記憶がない。
　今朝は起きられずに、1時間遅れで出勤するはめになった。フレックスなので、今の時点で遅刻は付かないが、月末までに不足分を補わなくてはならない。現状況では、ちょっときつい。
　1回徹夜をすると、体調を戻すのに3日はかかる。中学高校時代は、毎日のようにラジオの深夜放送を聞いて登校していたが、よくまあ平気だったものだ。これからもっと無理がきかなくなるのだろう。自覚して、体をいたわらなければ。そう思うことが、なんとなく哀しくもある。

　安全週間のポスターを描いて徹夜する。スローガンを入れる時間がなく、会社で完成させた。そもそも、締め切りの前日になって、デザインをクマから鎧武者に換えようとしたのが躓きの石だった。ちょうどいい資料が見つかるはずもなく、結局クマに戻った。時間がないから、満足な仕上がりになるはずもない。クマはまだ良かったのだが、文字がなんともはや。

　チクショー。来年こそは、時間をかけて満足いく物を描いてやる。て、去年も思った。

　事業所の玄関にツバメの巣がある。今日、雛がカラスに持っていかれた。それだけのことだが、気が塞ぐ。
　そのあと暫くの間、親鳥が聞いたこともない声で鳴きながら、巣の周りを飛び回っていた。警戒の声なのか、威嚇の声なのか。どちらにしろ、すでに意味をなさない。
　カラスにはカラスの事情があるのだろうが、斟酌する気になれない。カラスに好意を持てる日は、永久に来ないかもしれない。

　月頭だというのに、定時刻で帰宅。仕事の量が減っているのだろうか。早く帰れるのは嬉しいが、仕事が減るのには不安をかんじる。

　久しぶりに「金スマ」が楽しかった。波乱万丈はあまり好きではない。中居くんの名前を冠した番組なのだし、彼に関係ない人の半生には興味が湧かないのだ。感動より笑いをくれ。中居くんが仕切る、笑える番組であってくれ。

「うたばん」
　腹は知っていた。背中だ。ブラジャーが食い込んだおばさんのように見えたのは、わたしの気のせいだろうか。

　腹筋1000回、日々怠らないのは何のためか。

「芸能のためです」

　腹と背中に沁みる言葉だ。

　キュウリと蜂蜜でメロンとか、ナントカとナントカでカントカとかいうのの一つで、ヨーグルトと豆乳でチーズケーキ、というのを楽しんでいた。確かにレアチーズケーキに似た味がする。固めたら、もっとチーズケーキに近づくのではと期待して、ゼラチンでゼリーのようにしてみた。

　食べた。びみょーにヨーグルト。びみょーに豆腐。

　チーズケーキはチーズケーキを食べたほうが美味いのだった。

　久しぶりにはいたジーパンの腰周りがミチミチ。
　
　うふふふ

　注文していた基礎化粧品が届く。

9800円。

　あは、あはあは、あはは

　通常価格は15150円

　ところで、松坂慶子さんの器選びは、たくさん食べられる順だった。基準がはっきりしていて、気持ちがいい。

　市の清掃日。マンションの周りを住人で掃除する。うちの管理組合は、参加しないと3000円徴収する。たかが清掃、されど清掃。きれいにするに越したことはない。

　やたら眠い。食べては寝て過ごす。

　朝、ハゼに水をやっていて気付いた。4本のうち、2本の葉がおかしい。葉脈が網のように見える。虫でもついたかと目を凝らして見たら、いた。小さな青虫。青虫は小さいが、3年目のハゼは更に小さく、無力だ。
　青虫をつぶす度胸はないので、ベランダの外に投げ捨てた。死にはしないと思うので、どこかで蛾か何かになるだろう。食われても枯れない草木に落ちていてくれ。

　
　ファンクラブから会員証が届いた。思ったよりも早くて驚いた。1ヶ月なんたらは、遅くなったときの予防線か。一般的には、迅速さを強調するものだが。と、文句を言うこともないだろう。無事に早く届いたのだから。あとは話だけに聞いていた「幸せの青い封筒」を楽しみにしよう。今年は自力でライブに行けますように。とにかく、ライブがありますように。

　朝、徳島の渇水のニュースを見る。ダムの貯水率が0．7パーセントって。東京も他人事では済まないかも知れないらしい。わたしは都民ではないが、安心はできない。今降っている雨を、とてもありがたく感じた。

　仕事が暇だったので、「全国安全週間」のポスターの下絵を作ってみた。ヘルメットに作業着、安全靴と、構内作業での正しい服装で指差し点検。ただ、やっているのがクマだ。
　今回、本気で入賞を狙っている。それにはクマはまずいと思う。まずいと分かっちゃいるけど、人間じゃ味気ない気がして。でも、ポスターを見るのは大抵工場のおじさんなわけで、指差し点検するクマを見て、注意を喚起してくれるかは大いに疑問なわけで。この手のポスターは、自分を主張してはいけないわけで。

　分かっちゃいるんだけど、描いててクマのほうが楽しいんだよう。

『わたしたちの教科書』の録画が溜まっている。こういうドラマを見るには、勇気とパワーがいる。なにせ、楽しいことなど一つもないようなドラマなのだ。子どもが皆、得体の知れない怪物に見える。登場人物のほとんどに、共感をよせることができない。現実は、もっとおぞましいのだろう。

　はたして最後まで見ることができるだろうか。

　そんな思いを前日に抱きつつ、『特急田中3号』を見るのだった。

　1日遅れで、ニュースを知る。意外というほかにない。

　以前、噂になったときには、あり得ないと確信していた。わたしは、フランキー堺と所ジョージ、二人の演じた豊松を見ている。豊松はどこにでもいる、ありふれた男でなければならない。見る者の日常に添うことで、創作を現実に近づけられるからだ。中居くんは、非日常すぎる。ファンを当てにするような配役はごめんだ。それは、ドラマを侮辱することだ。わたしにとって『私は貝になりたい』は、大切なドラマだった。

　今回の映画化にあたって、橋本忍氏自ら改稿された。中居くんを役者として買ってくださってもいる。わたしは、ものを歪めて見ていたのだろうか。なくてもいい思い入れを、作っていただけなのだろうか。

『仰天ニュース』での話。
　結婚願望はないけど、子どもは欲しい。5人欲しい。

　産む人の意見を尊重してください。

　それにしても、無駄にアイドルモードのみてくれだと思っていたら、『スマスマ』の間に録ったみたいだ。

　世の中には、殺すことが目的で殺す人間がいるのだと思う。

　ハンニバル・レクターは、決して架空の人間ではない。

　今朝もめでたく子猫を見る。

　長久手町での立てこもり事件の続報を見るにつけ、不謹慎とは知りつつも、思わずにはいられない。エゴイズムが人間の皮を被っているようなくだらない男と、自分の命の危険を覚悟し、他人の命を守るために働く人間と、本当に2人の命の重さは同じなのか。